乾癬患者の頻度を世界的にみると、欧米で高く、赤道付近では低いという傾向があります。人種別では、白人、東洋人、黒人、インディアンの順に頻度が低くなっています。 角化細胞がドンドン増えるスピードは、正常な表皮がおよそ一ヶ月かかって古い細胞から新しい細胞にかわるのですが、乾癬では、一週間程度に短縮されています。 こうした反応は、皮膚にできた傷が治る過程、つまり創傷治癒の過程に似ています。 表皮が火傷や外傷によって傷つくと、表皮を少しでも早く治そうと細胞分裂が盛んになって傷ついた部位を治してしまいます。乾癬でも、急速な表皮細胞の増殖亢進のために、完全な角化細胞が出来なくなっています。この表皮細胞の増殖亢進に「免疫細胞」が重要な役割を果たしています。 その中心的な役割を果たす細胞が、T細胞という細胞です。活性化されたT細胞は、細胞間の情報伝達物質であるサイトカインという物質を出したり、誘導したりして表皮の増殖を促すのです。